訪問看護ステーションでは、看護師や保健師、理学療法士、作業療法士など、さまざまな専門職が協力して利用者さんのケアにあたっています。また、レセプト業務や事務を担当する医療事務スタッフも含めて、事業所全体が一つのチームとして機能しています。しかし、訪問看護ステーションは病院とは違い、各スタッフがそれぞれ離れた場所で業務を行うことが多いのが特徴です。だからこそ、「連携」がとても重要です。今回は、訪問看護ステーションにおける連携の大切さについてお話しします。
訪問看護の現場では、看護師やリハビリスタッフが利用者さんのお宅に訪問し、ケアを提供しています。一方で、事務スタッフは事業所や役所などで業務をこなしているため、全員が同じ場所で働くわけではありません。さらに、空いている時間にケアマネジャー事業所を回って挨拶や連携を図るスタッフもいるなど、それぞれの動きがバラバラです。
だからこそ、月に一度のミーティングなど、全員が集まる機会はとても大切です。もしかしたら、「早く帰りたいな」と思うこともあるかもしれませんが、こうした共有の時間はコミュニケーションを深め、情報交換を行う貴重な場です。スタッフ同士が顔を合わせ、意見を出し合うことで、新しいアイデアやケアの質を高めるためのヒントが得られることもあります。
スタッフ同士の連携が不十分だと、利用者さんやご家族に不安を与えてしまうことがあります。たとえば、「前回訪問したスタッフが言っていたことが伝わっていない」とか、「頼んでおいたことが共有されていない」といったトラブルが発生することがあります。こうした問題は、しっかりとした情報共有ができていれば防げるものです。
利用者さんにとって、訪問看護師やリハビリスタッフは信頼のおける存在です。そのため、スタッフ間の連携不足によるミスが生じると、利用者さんやご家族に不安や不信感を与えてしまいます。もしも大切な家族がそのような対応を受けたら、安心して任せられるでしょうか?ケアを提供する上で、スタッフ同士がしっかりと連携を取ることは、利用者さんに安心感を与えるためにも不可欠です。
在宅療養を続けている利用者さんにとって、訪問看護師やリハビリスタッフは「頼りにできる存在」です。そのため、利用者さんに最良のケアを提供するためには、日頃からの連携が非常に重要です。各専門職がそれぞれの役割をしっかりと果たしつつ、常に連絡を取り合い、利用者さんの情報を共有することで、ケアの質が向上します。
訪問看護はチームでの連携があってこそ成り立つものです。それぞれが離れて働いていても、共通の目標を持ち、しっかりと連携を図ることで、利用者さんに安心と信頼を提供することができるのです。
訪問看護ステーションでは、各専門職がそれぞれの場所で業務を行っているため、連携が非常に重要です。スタッフ同士がコミュニケーションを取り、情報を共有することで、利用者さんに安心感を与えることができます。また、日頃からの連携が良好であるほど、より質の高いケアが提供できるようになります。訪問看護の現場では、連携を大切にし、チーム全体で利用者さんを支えていくことが必要です。