訪問看護師の成長とは?一人で訪問できるまでのステップ

どんなに経験を積んだ看護師さんでも、訪問看護に挑戦する時は「初めて」を経験します。訪問看護では、一人でケアを提供することが基本の業務。新人看護師や病院からキャリアチェンジして訪問看護に挑戦するベテラン看護師にとっても、最初の課題は「一人で訪問できること」です。今回は、訪問看護師として成長するためのステップについてお話しします。

先輩との同行訪問からスタート

どの事業所でも、新人がいきなり一人で利用者さんの自宅を訪問することはありません。まずは先輩訪問看護師に同行して、実際の訪問現場でケアを学びます。訪問看護は、利用者さんのプライベートな空間で行われるため、病院の環境とは大きく異なります。そのため、まずは同行訪問で利用者さんとの接し方やケアの進め方を学ぶことが重要です。

訪問看護では、事業所によって毎回同じ先輩に同行する場合もあれば、異なる先輩が指導することもあります。異なる先輩のやり方を見ることで、さまざまなアプローチや技術を学ぶことができるため、複数の先輩に教えてもらうのも大切な経験です。

同行訪問のメリット

同行訪問の良いところは、訪問先でのケアだけでなく、移動中の車内で気軽に質問や相談ができることです。訪問後に感じた疑問や不安なことをすぐに聞ける環境があり、病院勤務時代には学べなかった在宅ケアのコツを身につけることができます。

さらに、先輩がどのようにして訪問看護を選んだのか、利用者さんに対する想いや看護に対する考え方なども聞けることがあります。こうしたこぼれ話は、訪問看護師としての成長につながる大切な要素です。新人時代の同行訪問は、学べる機会が多く、今後の看護師人生にとって貴重な経験となるでしょう。

ケアの学びとプライバシーの大切さ

同行訪問では、在宅での利用者さんやご家族との接し方、病院での看護との違いを学びながら、先輩にたくさんの質問をすることができます。移動が車内というプライベートな空間なので、他人の目を気にせず聞きたいことをしっかり質問できます。遠慮せずに、気になることはどんどん聞くべきです。

また、訪問看護では、利用者さんとそのご家族との信頼関係が重要です。先輩から学ぶのは、ケアの技術だけではなく、利用者さんとの関わり方やコミュニケーションの取り方も含まれます。この学びは、訪問看護師として独り立ちした後に大いに役立つでしょう。

先輩との関係が成長を後押しする

先輩との関係は、仕事の指導だけでなく、人間関係の築き方としても大切です。一度良好な関係性が築ければ、独り立ちした後も「困っていることはないか」「悩みはないか」と先輩が気にかけてくれることが多いです。どんなに厳しい先輩でも、一緒に働いたスタッフのことは常に気にかけているものです。

訪問看護は一人で動くことが多い職種ですが、話しやすい先輩や同僚との関係が良好だと、職場の居心地が良くなり、業務もスムーズに進むようになります。そして、それが利用者さんとのコミュニケーションにもつながり、自分自身の成長にもつながっていきます。

まとめ

訪問看護師として成長するためには、先輩との同行訪問が非常に大切なステップです。同行訪問を通じてケアの技術だけでなく、利用者さんやご家族との接し方、同僚との人間関係の築き方も学べます。一人で訪問できるようになるまでには多くの経験を積む必要がありますが、その過程が訪問看護師としての成長を支える基盤となるのです。

参考URL: https://maruttocare-houkan-shinyoko.com/